基本文型の例文と解説

では、基本例文の解説に入っていきましょう。
最初は丁寧に説明しますが、レベルが上がるにつれて、既出事項は省略していきます。わからなくなったら、少し前に戻って読み直してください。

基本 1-5

1. 彼女は歌いながらやって来た。
1. She came singing.

ぱっと見ると、「歌う」「やって来る」の二つの動詞があるので、迷いますね。一つずつ考えてみましょう。
「彼女は歌いながら」だと、「歌いながらどうしたんだ?」となりますので、文章として不完全です。
「彼女はやって来た」は、これだけで文章になります。だから、「やって来た」が動詞です。
「彼女はやって来た。」は、「She came.」でいいですね。

次に、「歌いながら」を考えてみましょう。「歌いながら」は「歌っている」に近いですね。

「彼女は歌っている。」「She is singing.」

この「singing(歌いながら)」を「She came」の後ろにくっつけて、「She came singing.」で完成です。

実際ネイティブは、「She is singing.」なんて考えているわけがありません。「singing」だけで「歌いながら」となるわけです。
しかしここでは、わかりやすさのためにこういう補足を行っていきます。初めはいいのですが、そのうちあなたも、「singing」=「歌いながら」となるように覚えていってください。


2. わたしは貧乏な家に生まれた。
2. I was born poor.

まず、主語は「わたしは」、動詞は「生まれた」ですね。

ところが、英語には「生まれる」という動詞はありません。赤ちゃんを「産む」のはお母さんで、赤ちゃんはお母さんに「産んでもらう」のです。
しかし、お母さんに産んでもらうのは当たり前のことなので、わざわざ
I was born by my mother.(私はお母さんに生んでもらった。)
とは、あまり言いません。

それよりも、「何日に生まれた」「どこで生まれた」というように使うことの方が多いです。
この時の「born」は、「生まれた」というよりも「○○生まれ」という日本語の方がしっくりくるでしょう。

少し、例文を見てみましょう。

an American‐born tennis player(アメリカ生まれのテニス選手)
He was born on January 7, 1932.(彼は 1932 年 1 月 7 日生まれだ)

「born」は、「○○生まれ」という表現がよくわかりますね。

もう一度基本例文に戻りましょう。

「わたしは貧乏な家に生まれた。」は、「わたしは=生まれ/貧乏な/だった」と考えることができます。
「わたしは=生まれ」は、「I am born.」ですね。
「貧乏な」は「poor」ですから、それを後ろにくっつけて、「I am born poor.」になります。
ここでは過去形ですから、「I was born poor.」で完成です。


3. わたしたちは彼を議長に選んだ。
3. We elected him chairman.

主語「わたしたちは」+動詞「選んだ」で、「We elected」ができます。
そうすると、何を選んだのか気になりますよね。そう、「彼を」選んだのです。「We elected him.」。
そうなると、彼を何に選んだのか気になります。「議長に」選んだのです。「We elected him
chairman.」で完成です。

もう一つ解説をつけておきましょう。
この文章は、「わたしたちは彼が議長であることを選んだ。」というように考えることもできます。
「わたしたちは選んだ」「彼が議長である」は、「We elected」と「He = chairman」なので、「We elected [He = chairman].」。これを直して、「We elected him chairman.」で完成です。


4. 僕は君を幸せにするよ。
4. I'll make you happy.

これは少し難しいです。先ほどの「わたしたちは彼が議長であることを選んだ。」方式で考えて
みましょう。

「僕はする」「君=幸せ」ですから、「I する」「you = happy」ですね。
「する」を「作る」と考えてみましょう。「僕は、君=幸せ(な状態)を作る」となります。
「I make」「you = happy」となりますので、つなげて「I make you happy.」で完成です。

でも、よく元の日本語を見てみると、まだ「僕」は「君を幸せな状態」にはしていません。これから幸せにするんです。つまり、現在形ではいけないのです。未来形にしなければいけません。
「I will make you happy.」を縮めて、「I'll make you happy.」で本当に完成です。


5. ひとりにしないで。
5. Don't leave me alone.

もう少し日本語を足してみましょう。「(あなた)、(私を)一人にしないで(ください)」
これを先ほどのやり方で考えると、「あなた、[私=一人(の状態)]にしないでください」となります。

もう少し突っ込んで考えると、「あなた、[私=一人(の状態)]にして、去らないでください」となります。
「去る」は「leave」ですから、「You don't leave」「I = alone」です。
これをくっつけた「You don't leave me alone.」から、命令文ですので主語を取って「Don't
leave me alone.」で完成です。

この「leave」を辞書で調べると「去る」「出発する」の他に、「(人・ものを)~の状態にしておく」という意味があると書いてあります。
しかし、上のように考えていけば、わざわざこの意味を覚える必要はありません。


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