to不定詞の例文と解説

to不定詞 6-10

6. 彼は君が気に入っているようだ。
6. He seems to like you.

「~ようだ」とはっきり言っていませんね。これを普通の文章に直してみましょう。
「彼は君が気に入っている」です。もう少し簡単に言うと、「彼は君を好きだ」です。

He likes you.

これに、「~ようだ」をつけてみましょう。これは、「seem to」ですから、

He seems to like you.

ここで、どうして「to like」で「liking」ではないのか、敢えて考えてみましょう。
「~ing」は進行形のニュアンス、「to ~」は未来形、方向性のニュアンスを持っていました。

「seem:~ようだ」は、既に起こったことではありませんし、今起こっていることでもありません。だから、多分これから確認するとそうだと思うよ、という未来形のニュアンスで「to like」なのです。

だから、
He seemed to like you.(彼は君が気に入っているようだった)
と、過去形になっても「to」のままです。なぜなら、過去のその時点でもやはりまだ確認されていない出来事だからです。

ところで、「liking」が出てきたので、説明しておきましょう。

「like」「have」「know」「live」「see」「wear」などは、元々「好きです」「持っている」「知っている」「住む」「見る」「着ている」というように、現在進行形っぽい意味を持っていますよね。そのため、学校で「これは状態動詞と言って、原則として現在進行形にしてはいけません」などと習ったことがあると思います。

確かに「live」で考えてみると、
I live in Tokyo.(私は東京に住んでいる。)
I'm living in Tokyo.(私は東京に住んでいる。)
は同じことです。だったら、どちらでもいいか、すっきりさせるためにどちらかを禁止するかした方がよさそうです。ということで、「原則として現在進行形にしてはいけない」ということになったのでしょう。

しかし、「I'm living in Tokyo.」も使われます。
どういう時かというと、「普段は大阪に住んでいるんだけれど、単身赴任でこの一年は東京に住
んでいるんだ」というような時です。

John was wearing a gun.(ジョンは銃を携帯していた。)
というのはわかりやすいですね。普段から銃を持ち歩いている人はいないので(そういう職業の人もいますが)、「何か特別なことがあって、たまたま持っていたんだな」ということがわかります。

7. 彼は大変な資産家だそうだ。
7. He is said to have a great fortune.

まず、「彼は大変な資産家だ」を作ってみましょう。

He has a great fortune.

「~だそうだ」は「~ようだ」と似ています。

He seems to have a great fortune.

しかし、「~ようだ」は自分でそう思っていることで、「~だそうだ」は誰かから聞いたことで自分では確認していないことですね。

そこで、「彼は大変な資産家だと言われている」と考えて、

He is said to have a great fortune.

この「be said to ~」というのは、受動態だけで使うパターンです。

ここでも、人から聞いたことでまだ確認していないので、「~ing」ではなく「to」でいいわけです。


8. 君にこれをやってほしいんだ。
8. I want you to do this.

これは、「私は[あなたがこれをする]という状態が欲しい」と考えられます。
そこで、「I want」「you do this」ができます。
これをくっつけて、「I want you do this.」ですが、これからやってほしいことなので、「to」をつけて、
I want you to do this.


9. 俺はあの男、現場にいたんじゃないかと思う。
9. I suppose the man to have been on the scene.

これは「俺は[あの男が現場にいた]と推測する」と考えて、「I suppose」「the man was on the scene」ができます。
これをくっつけた「I suppose the man was on the scene.」を直して、「I suppose the man to be on the scene.」

これでよさそうなんですが、まだダメです。日本語は現在・過去などの時制をあまりはっきりと書いていないことが多いのです。英語でははっきりしていますから、注意しなければいけません。

「俺」が「思う」のは現在だから現在形でいいですね。ところが、「あの男が」「いた」のは過去ですから、何とか過去だということを表さないといけません。

I suppose the man to be was on the scene.

過去形は無理ですね。では、完了形を使いましょう。

I suppose the man to have been on the scene.

これで完成なのですが、実はさっき出てきた「I suppose the man was on the scene.」でもいいですね。「that」を省略しないと「I suppose that the man was on the scene.」

ですが、ここでは「I suppose the man to have been on the scene.」ができるまでやってください。
覚えるのは、「I suppose the man to have been on the scene.」の方です。

ところで、「guess」も「suppose」と同じように「推測する」という意味で同じように使われます。
「guess」はアメリカで、「suppose」はイギリスでよく使われるようです。


10. あなたはきっと受かるだろうと、僕たちみんな思っています。
10. We all expect you to pass the exam.

「僕たち思っています」でさきほどの「guess」を使って、「We guess」。「僕たちみんな」なので、「We all guess」です。
しかし、「guess」も「suppose」も、比較的「思う」根拠が薄くて、あてずっぽうみたいなものなんですね。だから、「きっと」とまではいきません。
そこで、「expect」を使って、「We all expect」にします。

「expect」は、英英辞典で「means to believe that something will come, happen etc」(何かがやって来たり起こったりすることを信じていることを意味する)なので、かなり自信がある、根拠がある場合に使うことがわかります。

「あなたが合格する」は、「あなたは試験に通る」なので「you pass the examination」。

二つをくっつけた「We all expect you pass the examination.」を直して、「We all expect you to pass the exam.」で完成です。

「exam」は「examination」の短縮形です。もちろん、本当はどちらでも構いません。ここでは、丸覚えが大事なので、「exam」の時に正解とします。


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